あらすじ
王太子の婚約者断罪。お決まりのストーリーだが、実は自国の王太子婚約者の公爵令嬢は、大国の王太子と恋仲だった。国王夫妻も容認済みで、公爵令嬢は大勢の観衆の中てま大国の王太子からプロポーズされて受理し、パッピーエンド。
これが身分の違いの恋で、断罪された公爵令嬢が悪役で、後に大国王太子を捕まえる展開なら萌えるのになぁと思うダイアナ・リング伯爵令嬢。この世界に魔法はないが、リング家の図書館には異世界の書物が紛れ込んでいることが多く、ダイアナは異世界のマンガやライトノベルの虜と化していた。
リング伯爵家にはダイアナと姉のアテナだけで嫡男が居らず、アテナが婚約者を婿に迎えて女伯爵となることが決まっていた。ダイアナは、子爵家の嫡男カイルとの婚約が幼少期から決まっている。似たもの同士で気が合い、来年には結婚が決まっていた。
ところが国一番の美形と名高いウェルハーズ公爵家の次男エーヴェルから、何故か執着される羽目に。顔面偏差値が違いすぎる相手は無理。しかしどれだけ断っても、逃亡してもエーヴェルの執念愛から逃れられない。「なんで私なのよ!」と、地味顔なダイアナは嘆く。
姉のアテナは、ダイアナにリング伯爵家を継がせて、自分がエーヴェルと結婚すると言い出す。このドタバタ婚約の邪魔者は誰だ、エーヴェルだ!
結局、ダイアナはエーヴェルに捕まって、仲良しの幼馴染カイルとは婚約破棄。だが逃げ回っている間に、ダイアナは自宅の図書室と司書の隠された秘密を知ることになる。
不思議な図書室は王国内に3つあり、それぞれを3人の司書が管理していた。ダイアナの生家のリング伯爵家は、図書室にも司書にも寛容だった。
しかし王宮図書館と、エーヴェルの実家ウェルハーズ公爵邸の図書館の司書はほぼ拘束状態。特にウェルハーズ公爵は、図書館で特定の能力を持つ者なら異世界のモノを召喚できると知り、早速、実の娘のステーシアに欲しいものを召喚させようとする。エーヴェルの双子の妹ステーシアは特別な能力を持っていたがゆえに、実の父に幼い頃から図書館に幽閉され、家族愛を知らずに育った。
ウェルハーズ公爵は、国王の実弟。表面的には仲の良い兄弟を演じていたが、腹の中では国王の座を狙っていたのだ。
ステーシアが召喚したものが、凝り固まっていた古い慣習を焼き尽くす。そして図書館の司書たちは待遇が国王采配で見直された。
図書館問題は解決したが、エーヴェルのダイアナの執着愛に解決の糸はない。何とかならないのか、この人外変態美形エーヴェルがウザすぎる!