あらすじ
公爵令嬢レティシアは、冷徹と名高い公爵ヴィンセントの婚約者だった。しかし、彼から愛されることはなく、社交界では「政略結婚の犠牲者」とまで囁かれていた。
そんなある日、突然ヴィンセントから婚約破棄を言い渡される。
「君とは婚約を解消する」
ようやく解放されたと安堵するレティシア。けれど、彼女の前には思いがけない道が開かれる。婚約破棄の知らせを聞きつけた隣国の王太子が、彼女に求婚してきたのだ。
「君の才能と美しさを、彼が見限るなら、私がもらおう」
これまで冷たかった婚約者と違い、優しく接してくれる王太子。レティシアも新たな人生を歩もうと決意するが、なぜか婚約破棄したはずのヴィンセントが彼女の前に現れ、強引に抱きしめる。
「待て、誰がお前を手放すと言った?」
「えっ……!? だって、あなたが婚約破棄を――」
「誤解だ。俺はお前を絶対に手放さない」
冷酷だったはずの公爵が豹変し、なぜか執着と溺愛を見せてくる。実は、婚約破棄には大きな陰謀が絡んでいたようで――!?
「冷たかった婚約者が、今さら本気になっても遅いです!」
…と言いたいのに、彼の本気の愛からは逃げられそうにない!?