あらすじ
ナオキが転生した異世界では、転生者には必ず固有スキルが与えられる。しかし、そのスキルの強さや使い道は人それぞれだった。
与えられたスキルの名は「拒絶」。一見強力に思えるが、実現可能な範囲でしか発動しないという制約があり、自己で実現不可能な拒絶をすると自分に反動が返ってくるという致命的な欠陥があった。
転生者たちは異世界での生活基盤として、7つの宿のいずれかに所属することになる。各宿はそれぞれの都市を拠点とし、転生者同士が互いに支え合いながら生活していた。だが、一部の転生者は己の力に溺れ、街を混乱に陥れることもあった。
そんな異世界で、ヘタレで口数の多いナオキは月影亭の一員となり、盗賊団との戦いや街の雑務をこなしながら少しずつ異世界での生活に馴染んでいく。しかし、宿に所属した者には、「戦えるようになること」が求められていた。
そのため、ナオキには避けられない試練が待っていた――それは、自分の弱さを拒絶し、勝手に鍛え続けるという地獄の修行だった。
拒絶のスキルを活かすため、スパルタな訓練に耐えるナオキ。しかし、この異世界での争いはまだ始まったばかりだった――。