あらすじ
伯爵令嬢エリザベス・グリーンは、美貌と知性を兼ね備えた完璧な淑女。しかし、家の財政難を救うため、冷徹と噂される隣国の公爵アレクサンダー・クロフトとの政略結婚を命じられる。
「愛のない結婚なんて――」そう絶望するエリザベスだったが、義務として婚姻を受け入れる。しかし、初めて出会った夫は冷たい態度で彼女に接し、二人の関係は形式的なものに留まるかと思われた。
そんな中、彼女の元婚約者が仕掛けた陰謀によって公の場で侮辱を受けるエリザベス。絶体絶命の窮地でアレクサンダーが取った行動は、彼女を守るための想定外の一手だった――。
「君を傷つける者は許さない」
冷たく見えた夫の本心に触れるたび、エリザベスの心に芽生えるのは愛情の予感。政略から始まった婚姻関係が、いつしか二人を本当の夫婦へと変えていく。