あらすじ
「・・・まさか?」と絵美と洋子が同時に言った。
「まさか?」と明彦が彼女らに訊くと、「まさか、第二宇宙?」と顔をしかめて絵美と洋子が言った。
「そんな馬鹿な!第二宇宙を私たちは放置していたんだぞ。そもそもここは第四だ。第一と第二で、記憶転移装置もなく、どうやって、記憶転移が起こるんだ?」と明彦。
「・・・神の摂理かもしれない。あまりにも惨めな私たち人類を哀れんで、救いの手を差し伸べてくれたのかも」と絵美がぼそっと言った。
急に、洋子は憤怒の表情を浮かべ「誰が、誰が絵美を殺した?コンチクショウ、私の妹みたいな彼女を殺しやがって!」と英語で叫んだ。「あ、ゴメン、なぜ私こんな事を言うのかしら・・・第一宇宙と第二宇宙で、私も絵美も同じ年齢で、第二宇宙ではあまり接点がないのに・・・なぜ、絵美が妹みたいに思えるの?理解できないわ」
「絵美が殺されたって、何のことなのよ?洋子?」とメグミが洋子に訊いた。
「・・・どこかからの・・・第二宇宙から?あちらのの記憶が言わせたようね・・・う~ん、第二宇宙ではどうやら絵美は殺害されたようだわ・・・」と洋子。
「洋子、私には殺された記憶が・・・そうか、殺されて、それがもしも即死ならば、大脳皮質にその瞬間の記憶がないわけね」と絵美が言った。
「第二宇宙に転送装置があるはずはないわね。とすると、自然現象の落雷でのガンマ線クラッシュと陽電子の力で記憶転送された?どういうことかしら?ただ、明確な記憶じゃない。それほど容量の大きな記憶でもない。人為的な転送装置の転送エネルギーよりも小さなエネルギーだから、転送量も少ないということ?」と洋子が頭をかいて言う。
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この小説は、ガンマ線バーストによる記憶転移と超新星爆発による地球生物種の絶滅を扱っています。多元並行宇宙がこのお話では四つ出てきます。第一宇宙、第二宇宙、第三宇宙、第四宇宙、という四つのマルチバースで構成されています。第一、第二、第三、第四の四つの宇宙には類似した人物が登場します。それを類似体と呼びます。時間軸もずれていて、第一/第二宇宙と第三/第四宇宙の時間軸は二十五年のズレがあります。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。