あらすじ

魔法探偵事務所を開いているマリーベルは、浮気調査のために酒場に来ていた。男をつけていると人通りが減ってきたので、変身魔法で黒猫になって追いかける。着いたのは、海辺の倉庫街で、待っていた男となにか取引をしている。違法薬物の取引だったのだ。犯罪現場に居合わせてしまったと気がついたマリーベルは、駆けつけてきた警ら隊に見つかり、籠に閉じ込められてしまう。しかも捕まえたのが、冷酷無情と噂される警ら隊副隊長のハンスクロークだった。彼は、先の戦争を終わらせた英雄で、魔法使いである。  警ら隊本部に連れていかれると、冷酷無情と言われているハンスクロークは、優しい人だった。探偵の守秘義務で口をつぐむマリーベルのために、依頼人に話す許可をとってくれたのだ。酒場への調査に同行するが、そのときにハンスクロークは魔法が使えないと判明する。  違法薬物の捜査を担当している警ら隊8班の班長であるアルバードが訪ねてくる。奥さんであるエリアナの行動調査を依頼され、マルコという男との浮気を報告すると離婚を決意する。後日、エリアナからは、離婚され、さらに浮気相手にも振られたと告げられる。  魔法使いはその身に魔力を纏っていて、相性の合う人以外に素肌で触れると電気が走るように痛む。相性のいい人を運命の人と呼ぶが、アルバードの運命の人であるエリアナは浮気くらい大丈夫だと思っていたらしいのだ。  幼いころ家を追い出されているマリーベルは、寂しさを抱えて生活していたが、魔法使いだから仕方がないと周りに壁を作っていた。そんなマリーベルに好意を抱いていたハンスクロークの優しさにより、心を開き始める。  そんなとき、父親を探すメアリーという少女に会う。黒猫に変身してメアリーの父を探していたら、違法薬物を販売しているボロ屋を見つける。警ら隊に報告し、中にいる人たちは捕らえられた。その中にはメアリーの父もいて、メアリーは孤児院に預けられることになる。その孤児院で、ハンスクロークが魔法を使えない原因は、王太子殿下との過去にあると教えられる。  また同時期、ポールという男が倉庫の落書き被害で事務所にやってくる。ポールはマリーベルの事を口説き始めた。それをハンスクロークに見られて、仲違いしてしまう。  ハンスクロークに好意を抱いていることに気づいたマリーベルは、友人など様々な人と接することで、彼に会いに行こうと決意する。  そのとき訪ねてきたポールに倉庫までの道すがら口説かれ、はっきりと断る。するとポールは豹変して、マリーベルに取引を持ちかける。ポールとマルコは同一人物だったのだ。エリアナから警ら隊の情報を仕入れていたが、アルバードと離婚してしまったため情報が得られなくなってしまった。ハンスクロークと仲のよいマリーベルにエリアナの代わりをさせようとしていたのだ。どんなに痛め付けられても断るマリーベルに、ポールは次の手を繰り出す。マリーベルを人質にして、ハンスクロークを動かそうとしたのだ。ハンスクロークは、マリーベルを助けたい一心で魔法を使う。  自信を取り戻したハンスクロークは、マリーベルに気持ちを伝える。

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