あらすじ

高校一年生の冬のある日。 委員会担当の東雲先生から怒りを買い、放課後に居残り掃除を命じられたクラスメイトの拓也と、それを可哀想だと思い手伝いを買って出た主人公の陽凪。 拓也を宥めながら掃除を進めていると、突然停電が発生。 話しかけても、名前を呼んでも返事が来ないことに、少し不安な気持ちになっていると、不意に背後から誰かに抱きつかれた。 これは拓也が自分のことを驚かせようとして悪戯してるのだと考えた陽凪は、軽くあしらって話題を変えようとした。 けれど返事はなく、そのまま離れていってしまう。 その時、ふと「おれは……」と声が聞こえた気がして、不思議に思って振り返ってみても、室内の方が闇が濃く、拓也の姿を見つけることは出来なかった。 すると、今度は背後の窓から強烈な青白い光が差し込んできた。その光のおかげで室内の様子がハッキリと見て取れたが、既に拓也の姿は無いようだった。 窓の外の光に目を向けてみると、その火球は西の山の方へと真っ直ぐに流れていったようだった。 またすぐに闇に飲まれた図書室の中で、先程の光景を思い出しながら、窓の外を呆然と眺め続けていると、西の山の山際がピカッと一度光って、空が赤く染った。 その数秒後、目の前の窓が全て弾け飛び、部屋の中には猛烈な風が吹き荒れ、陽凪の身体も、整頓したばかりの本棚も、テーブルも椅子も全てが吹き飛ばされてしまった。 「空狛!無事か!?」 「陽凪!岩泉先生呼んできたぞ……ってなんだよ、これ……大丈夫か!?」

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カクヨム
カクヨム2024/12/25
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