あらすじ
「――テティス・リニャス嬢。どうか俺の妻として、我が領に来てほしい」
名ばかりの令嬢であるテティス・リニャスは、ある大雨の晩に二人の子供を拾う。
病気の子供を治し母として慕われるようになった彼女のもとに、子供たちを迎えに来たのは「黒髪の狂牙伯」と呼ばれるシグルド・オールロイ辺境伯だった。
子供たちの叔父であり保護者である彼に母親役として望まれ、契約妻としてオールロイ領に向かったテティス。
二人の子供の継母として、シグルドの妻として、持ち前のおおらかさと朗らかさで周囲を明るくしていくテティス。
そんなテティスにシグルドも惹かれていき――。
これは、陽だまりのような令嬢と不器用で心優しい辺境伯の、契約結婚から始まる恋の物語。