あらすじ

兄の修介と妹の咲は、夏の終わりの縁日を訪れる。 二人は人混みの中を歩いていたが、いつの間にか咲の姿が消え失せてしまう。 焦る修介は、甘い香りに誘われるようにして見慣れない綿菓子の屋台へと足を運んだ。 そこには妹の浴衣とそっくりな柄の綿菓子が吊るされており、袋からは聞き覚えのある悲鳴がこぼれ落ちる。 綿菓子を裂けば響く「痛いよう…」という声。 修介は半狂乱で中身を確かめようとするが、やがて辺りから人の気配が失せ、祭囃子さえ遠のいていく。 そして翌日、再び開かれた縁日の片隅には、薄藍色の袖を縫い合わせた不気味な綿菓子の袋だけが静かに吊るされていた。

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カクヨム
カクヨム2025/02/11
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