あらすじ

大切な恋人である結禾を病気で喪ってから、虚空に彼女を描いて過ごすことで寂しさを埋めていた紬玖。 そんなある日、結禾の遺書に「私は紬玖に殺されました」との一文があるという噂を耳にする。 その真偽を確かめるため、結禾の家を目指す紬玖は、その道中でトラックに撥ねられてしまう。 無傷で目を覚ました紬玖が迷い込んだのは、結禾が生きている世界で──。 【以下、電撃大賞応募要項 全体あらすじ(783/800字)。ネタバレ注意】 大切な恋人の結禾を喪い、虚空に彼女を思い描くことで寂しさを埋めていた紬玖。「私は高瀬紬玖に殺された」という結禾の遺書により、紬玖は友人の斉藤をはじめとしたクラスメイトから無視されることになる。真相を確かめるために紬玖は結禾の家を目指すが、その道中でトラックにはねられてしまう。次の瞬間に無傷で目を覚ました紬玖がいたのは、生前の結禾と仲が良かった葵衣の家だった。葵衣の説明によると、そこは紬玖の願いで分岐した世界であり、彼女の家は分岐した世界を剪定する役割を持つという。この世界も剪定する必要があり、元の世界に戻るよう説得する葵衣だったが、紬玖はこの世界で今度こそ結禾を死なせないと決意する。 順調に結禾との日々を過ごす紬玖だったが、結禾は「私が知る限り死んだのは紬玖」という衝撃的な事実を口にする。真相を確かめるために葵衣を訪ねるが、そこで聞かされたのは「この世界は紬玖の記憶から再現されたものに過ぎない」「元の世界との相違を抱えたこの世界は矛盾が溢れ、いずれ崩壊する」という二つの事実だった。紬玖はその事実を受け入れられず、結禾との関係を疎かにしてしまう。 しかし結禾が実は病死したあとにこの世界に迷い込んだことに気づいた紬玖は、結禾にそれまでの非を詫びる。結禾は病気によって母との関係が悪化したことを病み、紬玖を含め誰からの愛情表現も信じなかった。紬玖は世界を分岐させたことを引き合いに出して愛を証明し、崩壊までの時間を結禾と過ごすことに決める。 遺書は「結禾に殉死する」という紬玖の言葉を信じられなかった結禾が、紬玖に自分を忘れさせず、孤立させるために遺した内容だった。結禾からの謝罪を受ける紬玖だが、二度目の彼女の死後も彼女を忘れないために生きることに決める。結香と別れて元の世界に戻った紬玖は、その経験を活かして友人の斉藤と和解し、結禾のいない世界を生きていく。

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カクヨム
カクヨム2025/02/28
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