あらすじ
(※電撃小説大賞応募用梗概につきラストまでの内容を含みます)
私立世曜(せよう)高校の二年生、補習常連の不良児・兎褄碧子(うつまあおこ)と才色兼備の優等生・朝烏麻路(あさがらすまみち)は付き合っている。学内限定の裏SNS「ラルヴァ」を通して、全生徒がその様子に熱中していた。
出会いはある夏祭り。碧子は同じ中学出身の比良宮健翔(ひらみやけんと)が恋人らしい女子といるのを目撃。その直後、麻路に襲われて「絶対にラルヴァで言うな」と口止めされる。碧子は震えて逃げる。
夏休み明け、碧子は麻路の監視に遭うが、そのうち、優等生の麻路の眼差しを独占していることに悦を覚え、好きになってしまう。
その後、麻路が碧子の補習仲間の先輩・西泉愛沙(にしずみあいさ)と幼馴染だとわかる。碧子は麻路の愛沙への恋心に気づくも、愛沙が健翔の恋人だと発覚。麻路は愛沙のために自警していた。
愛沙は家庭の事情を抱え、留年の瀬戸際にいた。健翔との時間が心の支えになっている。
そこで碧子は麻路に、ふたりで付き合うフリをしてラルヴァの関心を引きつけ、愛沙と健翔を守る。麻路はその提案に乗り、付き合うフリを始める。碧子は好きという本心を隠したまま、偽の恋人としての生活を謳歌する。
しかし、卒業確定寸前で愛沙と健翔の情報がラルヴァに出る。
ショックで愛沙は補習を欠席、留年が確定する。落ち込む一同に碧子は「ラルヴァを破壊しよう」と喝破する。もう一年いたって、風評を気にしなくていい。
一同は協力者を募りサーバー攻撃を実施。管理者を炙り出してラルヴァの根絶に成功した。
ラルヴァの実態が明らかになり、その被害を受けた愛沙は恩赦され、卒業を許可される。
しかし、卒業式の日、麻路が海外に引っ越すと知らされる。動揺した碧子が問い詰めると、愛沙と健翔を晒したのは自分だと告白する。愛沙が留年すれば、碧子ともっと付き合えると思った。自責に駆られた麻路はひとり去ることを決めた。
碧子は自分も好きだという気持ちを伝え、引き留めた。