あらすじ
三歳になる息子を持つ母親はいつものように保育園に迎えに行った。今日の出来事を話しながらスーパーに向かっていくと息子が横断歩道にいる父親を見つける。息子は母親の手を振り切って父親の元へ駆け寄ろうとする。が、車に轢かれてしまう。運転手は高齢者で裁判の結果、故意はないとして罰金だけで終わってしまった。
息子を失った母親は我が子がいない事が信じられず、まるでまだ生きているかのように振る舞うようになった。
スーパーから帰り、しばらくは何もせずにボゥとした後、大量にストックしてある卵を使ってオムライスを作った。それを虚空の息子に食べさせた後、お風呂に入らせて寝かしつけた。
母親も寝ようとするが、息子が轢かれた時の光景が思い浮かび寝られなかった。現実に引き戻された母親は息子がいない事に発狂し家中を血眼になって探した後、交番に誘拐されたと叫ぶ。当然まともに受けあってくれず、母親は夫に引き取られる。
それが何ヶ月も続き、夫はついに離婚を切り出す。母親はシングルマザーになったと思い込む。変わらず夕飯を買いに行くと、息子を轢いた高齢者が運転する車を見つける。憎悪を抱いた母親は家に帰り包丁をカバンに入れてスーパーへと向かう。
高齢者を見つけ刺そうとするが、その前に別の事故に遭って死んでしまう。自分の手を汚さずに復讐できた母親は狂ったように笑う。
買い物を思い出した母親はスーパーに入ろうとするが、事故に遭った高齢者の娘が事情を聞こうと立ちはだかる。が、母親は包丁を見せつけて無理やり通させると、包丁を手に持ったまま買い物をする。
母親は普通に買い物を続けるが、息子がいない事に気づき、バッグヤードに向かう。そこに逃げ遅れた店長が隠れているのを見つける。怯えた様子から息子を誘拐したと思い込んだ母親は切りかかろうとするが、逃げられてしまう。
母親はすぐに追いかけるが、機動隊に取り押さえられ、パトカーに乗って連行される。