あらすじ

大正十二年、関東大震災の前日。十五歳の千代子と十七歳の正雄は「桜が咲く頃に写真を撮ろう」と約束した。しかし翌日、震災により引き裂かれた二人は、それぞれの人生を歩むことになる。  時は流れ、令和の日本。  百十歳になった千代子が暮らす介護施設に、新しい入居者がやってくる。百十二歳の男性・田中正雄。 「あなた……あの正雄君?」 「千代子さん……九十五年ぶりですね」  奇跡的な再会を果たした二人。四つの時代を生き抜き、配偶者との死別を経験し、家族を育て上げた二人の前に、若かりし日の約束が蘇る。桜が咲く頃に写真を撮るという、九十五年前の誓い。  人生の最後の春に見つけた特別な絆。百年以上生きた二人だけが知る愛の深さと時間の神秘。 「人生に遅すぎることはない」  桜舞う季節、九十五年の時を超えた約束は果たされるのか――。

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カクヨム
カクヨム2025/04/02
  • 現在の作品【百歳超恋愛短編小説】九十五年目の桜 ―― 最後の春に咲いた愛