あらすじ
ブラック企業で働いていた35歳社畜は、仕事帰りに車に轢かれてしまう。暗闇の中目を覚ますと貴族社会のオメガに転生していた。転生先は王家の長男・メビウス。気品に満ちた容姿と知性を持ち、誰もが憧れる完璧な王子。しかし、彼には誰にも言えない秘密があった──オメガとしての発情期を隠しながら生きていること。
そんな彼の前に現れたのは、"嫌われ者の騎士" サーガ・フェンリル。貴族に反発し、上官に背きながらも戦場では誰よりも強い彼は、激情を胸に秘めた若きアルファだった。
運命の歯車が動き出したのは、メビウスが森で彼と遭遇したとき。貴族に囚われ、激昂するサーガの剣がメビウスに向けられた。だが、なぜか彼の瞳は、ただの憎しみだけではなく、執着と熱に濡れていた。
「……お前も俺を支配するつもりか?」
対立から始まった二人の関係は、抗えぬ本能と運命の中で絡み合い、次第に深まっていく。
しかし、王族と騎士、オメガとアルファという身分の壁が、二人の愛を容赦なく引き裂こうとする。
「メビウス、お前は俺の番だ」
その言葉が、メビウスの心を揺さぶる。
これは運命か、それともただの執着か──。
支配か、愛か。
転生した王子と、反逆の騎士が紡ぐ、波乱に満ちたオメガバース・ロマンス。