あらすじ
ディスプレイ越しに、彼を見つけた。
人間そっくりにデザインされたCGの、まるで天使のように美しい少年。
彼に名前を訊かれた。
あたしは、マドカと名乗った。彼は、アイトと名乗った。
あたしは孤独だった。
「妖精持ち」という特異体質。「あの女」と陰口を言われるばかりの毎日。すれ違いだらけの多忙な両親。
アイトだけがいてくれれば、あたしは、もうそれだけでいい――。
彼は何者?
本当にAI?
それとも……?
逃避行の果てに出会う真実。妖精がいる現実は、あまりに痛くて、でも小さな希望の光がともっている。