あらすじ
海辺の町に引っ越してきた真弘(まひろ)。
5月のある日、真弘は意地悪な級友に恥ずかしい点数の答案用紙を奪われ、海沿いにある「さいはて書店」の、売り物の本の間に隠されてしまう。
あの書店は、近所でも有名な謎多き店主の店だ。
憂鬱な気持ちで書店を訪れた真弘だったが、意外にも店主はとても穏やかな若い男性だった。
久遠(くおん)と名乗る店主は、とんでもない方法で、たくさんの本の中から、真弘の答案用紙を見つけてくれるのだったが……。
新しい町で不安を抱える少年と、不思議な力を持つ店主。
その店主を訪ねてくる謎の美女。
そして、真弘が忘れてしまいたかった、祠にまつわる記憶。
海辺の書店を舞台に、たくさんの人々が織りなす、温かくて少し切ないヒューマンドラマ。