あらすじ
聖女は、ただ静かに国を去った――
「豊かな国に聖女など不要」と声を上げた王太子と民衆によって、聖女ミシュランは王国を追放される。
けれど実際には、その“豊かさ”はミシュランの祈りによる奇跡だった。
居場所を失った彼女がたどり着いたのは、緑なき砂漠の国・アランバール。
そこで出会ったのは、真っ直ぐな眼差しを持つ若き王・シャリフ。
「君がいてくれれば、国は変わる」
優しい言葉と敬意に包まれ、ミシュランは初めて“人として”生きる幸せを知る。
一方、聖女を失ったネーチャーランドは天災と不作に見舞われ、ついには彼女の帰還を願い出るが――
「申し訳ありません。私を選ばなかったのは、あなたたちです」
もう、“道具”のように扱われる日々には戻らない。
これは、すべてを捨てて幸せを掴んだ聖女と、失った側の“静かなざまぁ”の物語。
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