あらすじ
僕──高瀬冬生は都内の高校に通う普通の2年生、のはずだった。けど、ある日目が覚めるとなぜか高校の保健室で横になっていて、これまで関わりの無かったはずのクラスメイトの葛岡愛希さんに、
・僕は1周目の高校卒業の春に交通事故に遭って死んだ
・しかし、当時付き合っていた「彼女」が自称「魔女」である葛岡さんにお願いし、時間を高2の夏まで巻き戻した
ということを伝えられる。始めは半信半疑だったけど、葛岡さんの話を聞くうちに信じざるを得なくなる。さらに葛岡さんは、
・僕の1周目の記憶を全て奪ったこと
・1周目のときにできていた「彼女」に関する恋心を全て失ったこと
を告げた上で、僕にこんなことを要求してきた。
・「彼女」が、誰だったのかを見つけ出してください。そうでなければ──
「──高瀬君の幸せを願った人魚姫は、自分じゃない女の子と幸せになった高瀬君を空から見守ることになるでしょうね」
だから、僕は2周目のこの世界で、忘れてしまった恋心と、僕を救ってくれた女の子を見つけ出さないといけない、のだけど。
小学校からの付き合いのひとつ年下の幼馴染で、僕が所属している男子サッカー部マネージャーの千歳優羽、「いつメン」と称してもいいくらい、普段から男友達みたいなノリでつるんでいるサッカー少女の山形睦美、だけでなく、同じクラスに転校してきた女の子まで僕に接近してきて──
それでも、だとしても。
僕は君を、必ず見つけ出さないといけないんだ。