あらすじ

【ユウナ】ねえモトヤ、最近ずっとパソコンでカタカタ何してんの?新しいゲームでも始めたの? 【モトヤ】いや、実はね、『カクヨム』っていうサイトで、僕たちが曲に込められた哲学的なメッセージを配信しようと思ってね。 【ユウナ】は?なんで急にそんなこと始めようと思ったの? 【モトヤ】いい質問だ、ユウナ。世の中にはね、曲の歌詞を誤解して恋愛を失敗する人が多すぎるんだよ。 【ユウナ】どんな失敗だよ。歌詞の誤解で恋愛失敗するとか聞いたことないわ。 【モトヤ】例えば、『366日』ってあるだろ?切ない片想いの曲なのに、「366日あれば相手を振り向かせられる!」って勘違いして毎日プロポーズするヤツが現れるんだよ。 【ユウナ】どんなやつだよそれ!ただのストーカーだろ! 【モトヤ】そういう悲劇を防ぐために、僕たちが正しいメッセージを哲学的に配信するんだよ。 【ユウナ】…なんか妙に壮大な話になってきたけど。で、なんで私も一緒にやることになってんの? 【モトヤ】だってユウナはいつもツッコミ役でしょ?僕が哲学的なボケを展開したら、ユウナがそれを鋭くツッコむことで、読者に真理が伝わる仕組みなんだよ。 【ユウナ】いつの間にそんなシステム作ったんだよ!哲学と漫才を融合させるな! 【モトヤ】いや、実は哲学と漫才は相性抜群なんだよ。漫才の笑いとは人生の悲哀を包んだキャンディーみたいなもんでさ…。 【ユウナ】キャンディーとか例えが甘すぎるわ! 【モトヤ】ユウナ、哲学的に言うと『甘い』とは『苦い』の裏返しだからね…。 【ユウナ】急に哲学持ち出して誤魔化すなよ! 【モトヤ】でもさ、本当に歌詞の意味を深く理解すれば、恋愛に苦しむ人が減ると思うんだよ。 【ユウナ】まあそれは一理あるかもね…。 【モトヤ】例えば、『マリーゴールド』の歌詞を本当に理解していたら、恋人に毎日マリーゴールド100本送りつけてドン引きされる事故も起きなかったはずだ…。 【ユウナ】そんな事故初めて聞いたよ!てかそれ曲のせいじゃなくて本人のセンスの問題だろ! 【モトヤ】そう、だから僕たちは恋愛の正しい哲学を広める必要があるんだよ。 【ユウナ】そこまで言うなら、ちょっと試しに哲学的解説やってみてよ。 【モトヤ】いいだろう。例えば『Pretender』って曲があるよね? 【ユウナ】髭男の名曲ね。 【モトヤ】あれは「運命の人じゃない」って悲しい歌だけど、本当は『恋愛における運命とは自分で決めるもの』という哲学が隠れているんだよ。 【ユウナ】おぉ…なんかちょっと深いね…。 【モトヤ】だけどこの曲を勘違いした人は、「運命の人じゃないから即別れよう」っていきなりLINE送ってトラブルになるんだよね。 【ユウナ】勘違いが酷すぎるわ!ただ振りたいだけだろそれ! 【モトヤ】だから、正しい哲学を僕たちが伝える必要があるわけさ。 【ユウナ】確かに曲の解釈で間違える人もいるけど…。 【モトヤ】ちなみに僕は、ユウナとの運命を自分で決めてるけどね。 【ユウナ】え…なにそれ。ちょっとドキッとするじゃん…。 【モトヤ】運命は『君が決める』んじゃなくて、『僕が勝手に決めてる』だけだから。 【ユウナ】ストーカーの発想じゃん!怖いよ! 【モトヤ】そう、つまり運命とストーカーは紙一重なんだよ…。 【ユウナ】一重じゃねーよ!かなり分厚い壁あるよ! 【モトヤ】まぁ、つまり僕らの配信は『哲学的恋愛救済プロジェクト』なんだよ。 【ユウナ】なんか名前だけ立派すぎるよ。ていうか救済とか言うけど、モトヤ自身は私に「アイラブユー」すら照れて言えないじゃん。 【モトヤ】そう、それもまた哲学だよ。「アイラブユー」は軽々しく言うより、心の中に保存しておくべきなんだ…。 【ユウナ】それ照れて言えないだけだろ!哲学に逃げるなよ! 【モトヤ】だからユウナ、この活動を通して僕は哲学的に成長し、「アイラブユー」を君に伝えられる男になるよ。 【ユウナ】…そこまで言うなら協力してもいいけど。 【モトヤ】ありがとうユウナ!じゃあ早速、最初の曲の哲学的解説を始めよう! 【ユウナ】で、最初の曲は何なの? 【モトヤ】まずは、『さくらんぼ』だね。 【ユウナ】哲学から一番遠そうな曲選ぶなよ!

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/04/01
  • 現在の作品ウタマン!~歌詞漫才~