あらすじ
「ヴィオレット、貴様との婚約は破棄する! そして、その罪深き行いを断罪する!」
華やかな舞踏会、シャンデリアの光が煌めく夜。ボーフォール侯爵令嬢ヴィオレットは、婚約者であるはずの第一王子オーギュスタンから、冷酷な言葉を浴びせられた。
身に覚えのない罪状、嘲笑する人々、突きつけられる極刑宣告――紫色の瞳に焼き付いたのは、『奇跡の植物リュミエール』の啓示とも言える悪夢のような未来だった。
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十歳の誕生日、王子との婚約式を境に、ヴィオレットは【予知夢】に苛まれるようになる。婚約破棄、断罪、極刑……恐怖に心を閉ざすヴィオレットに、忠誠を誓う専属執事レオンが囁いた。「お嬢様、私にお任せください。そのような未来は断じて来させません」
出自に暗い過去を持つレオンにとって、侯爵家には大恩があった。ヴィオレットの悪夢を打ち消すため、彼は献身的に奔走する。
ヴィオレットはリュミエールの花畑で瞑想し、予知夢の断片を解読しようとする。二人で未来を変えるべく、あらゆる手立てを駆使し数年が過ぎた。
献身的なレオンに、ヴィオレットの心は徐々に惹かれていく。冷静沈着な仮面の下に隠された優しさ、主への絶対的な忠誠心、そして時折見せる憂いを帯びた表情……。
一方レオンもまた、美しく聡明に成長していくヴィオレットに、秘めた恋心を募らせていった。しかし、主従という絶対的な壁、そして「第一王子との結婚こそがお嬢様の幸せ」という思い込みが、彼の想いを深く封じ込める……
※第24回角川ビーンズ文庫小説大賞参加作品です。テーマ部門「主従関係の恋」
※一話の平均は約2500文字、全体で約11万文字になります。
※ハッピーエンド確約です。
※初めての異世界恋愛小説の長編作品です。応援、よろしくお願いしますm(_ _)m