あらすじ
しがない男子高校生『朝霧霜夜(あさぎりそうや)』は、ある日の夕方に公園でとあるカップルの破局現場を目撃してしまった。
付き合っていた男女と、それからもう一人の女性。気持ちが移ってしまったから分かれて欲しいと言い出す彼氏に、小さな声で「そう……」とだけ返す彼女と、そんな彼女を見て軽い態度の浮気相手。
ネット小説やライトノベルを嗜んでいた霜夜とって、眼前の修羅場はどこか既視感を覚えるような物であり……。
「なんか、すごくざまあ系っぽいやり取りだな……」
男女の違いはあるものの、霜夜の知識では振られた方は今後かつての恋人よりも良い相手を見つけて人生バラ色となり、見返すのがお決まりのパターンである。
だがしかし、放心状態の彼女は雨の中一人公園で佇むばかり。よく目を凝らしてみてみれば、それが同じクラスのマドンナである『白妙雪(しろたえゆき)』だと気づく。傘もささずに絶望している彼女の様子に焦りを覚えた霜夜は、そのまま彼女を保護してしまうのだった。