あらすじ
高校二年生の福永流星(ルカ)の夢は、人の願いを叶えること。
それは、誰かを笑顔にできる特別な存在になりたいという、幼い頃からの純粋な願いだった。
そんなルカの生活は、高校二年の春に大きく変わる。
親の再婚によって、突然妹ができたのだ。
妹の名前は松山千宙(ちひろ)。
彼女は物静かで、引っ込み思案な性格。
人付き合いが苦手で、自分の世界に閉じこもることが多かった。
最初こそ気を遣い合う関係だったが、ルカは持ち前の面倒見の良さで、少しずつ千宙に歩み寄っていく。
「妹ができたなら、ちゃんとお姉ちゃんらしくしなきゃ!」
そんな思いで優しく接するうちに、ぎこちない距離は徐々に縮まっていった。
だが、ルカは気づいてしまう。
千宙への感情が、姉妹としての愛情だけではないことに。
千宙もまた、ルカに心を開いていく。
不器用な彼女にとって、ルカは初めて安心できる居場所だった。
優しくて、明るくて、どこまでも真っ直ぐなルカに、次第に心を開いていく。
そして、ルカは千宙の願いを叶えたいと感じるようになるが、その願いは最後まで秘められたままだった。