あらすじ
ほんの少しの勇気と、ほんの少しのイジワルで。
わたしは、彼をひっくり返してみたかった――
少女の「すき」は、ときに衝動的で、ときに祈るように。
それは、彼の中の「どうしようもなさ」と重なり、澄み、濁る――
本編『穂含月の巫女』のもうひとつの断章。
ありえたかもしれない、もうひとつの可能性。
「戻れなく、して…?」
少女がそう囁いたその時から、すべてが変わっていく。 変えられていく。
すべてが、塗りつぶされる。
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『穂含月の巫女』のIF的なスピンオフ版です。
あの時、彼の決断がひとつ変わっていたとしたら。
なお深い渇きを抱えたまま、弱く、醜く、生きることを選んでいたとしたら。
長編として構想中の作品から、序章を切り出し、掌編として実験的に公開します。
※スピンオフですので、初見の方には分かりづらいかもしれず、申し訳ないです。
ただ本編『穂含月の巫女』は長いので、お試しに読んでみてもらうのも一興。
※一部センシティブな描写が含まれますので、苦手な方はご注意ください