あらすじ
田崎美琴は幼くして両親を失い、叔母夫婦に引き取られた。
裕福であるにも関わらず、美琴には学校も行かせず、使用人同然で辛く当たる叔母夫婦とは違い、従妹の弥生は美琴を大切にしてくれた。
しかし、弥生に軍人との縁談が持ち上がり、叔母夫婦は代わりに美琴を見合い場所に行かせる。
陸軍大尉である佐伯祐真は、美琴より七歳上の二十四歳。愛されなかった叔母夫婦の元から、優しい祐真との日々に満たされる。
「勉強なら、オレが見る」
学校に行かせて貰えずに泣いた日々を埋めるように、祐真は優しい愛で満たした。
新しい服を買うために訪れたデパートや呉服店で、祐真は美琴に着物と買い与える。
祐真の優しい愛に満ちた幸福な日々に、美琴は祐真を愛している自分に気づく。
「私を、祐真さんの妻にしてください」
真の愛とは何なのか。
美琴と祐真は、ついに結ばれる。