あらすじ
6世紀、地球から遠く離れた惑星「ヴェルト」。この植民地では、独立を求める反乱軍と地球連邦軍の間で激しい戦争が続いていた。13歳の少女エリシアは反乱軍の一員として戦場を駆ける。ある夜、廃墟の影で束の間の休息をとっていた彼女は、14歳の少年レオンに見つかる。彼は地球連邦軍の志願兵であり、震える手でAK-47を構えていた。
「そこで何をしている!」鋭い声とともに、銃口が彼女に向けられる。逃げ場のないエリシアは、両手を組み壁にもたれかかる。レオンは彼女を捕虜にするべく警戒を強めるが、互いの姿を確認した瞬間、彼女の心に戸惑いが生まれる。敵であるはずの少年は、自分とほぼ同じ年格好に見え、怯える様子もなく静かに彼女を見つめていた。
この出会いは、戦争に翻弄される二人の運命を大きく変えていく。連邦軍とヴェルト独立軍。敵同士でありながら、互いに似た境遇を持つエリシアとレオンは、戦場の中で次第に惹かれ合い、疑問を抱くようになる。この戦争の本当の意味とは何か、そして自分たちは何のために戦っているのか——。運命に抗う二人の少年少女の物語が、今始まる。