あらすじ
龍と樹。古物商を営む龍の実家に、樹は物品を持ってきては、買い取ってもらうことを繰り返してきた。しかし高校進学の春、世界的な疫病禍によって世界は断絶してしまう。あらゆる物理的接触が断たれた「空白の三年間」を経て、初めて想いを自覚した龍は再会した樹に想いを告白するが、奇妙な拒絶を残し、樹は姿を消す。龍はその時の樹の表情を忘れられないまま、時だけが過ぎていく。10年後のある日、龍は両親から継いだお店で樹と再会する。樹は異様な雰囲気のジッポライターを預け、店を後にしてから、数日間お店に現れることはなかった。龍は、記載された住所にあったアパートを訪れると、樹が目の前で消滅し…。