あらすじ
性に奔放な母と叔母。子を残して消えた女たち。
初恋の人である、叔母の娘を引き取った男は、子供の拙い好意を微笑ましく思いながら少女と共に日々を過ごしていた。世俗に染まらない幼い心が、自分に欠けているものを見付けてくれると信じて。
登場人物
橘 常世 *Negation der Negation* 外見良し、外聞良し、学問、運動、共に良し。金銭良し。周囲の人間からは完璧超人のように思われているが、本人は幼い頃から、自身の内に何か欠けたものを感じて生きていた。然し、その欠落が何であるのかを分からず深く悩んでいる。
橘 蜜柑 *Ewig Wiederkehren* 常世の叔母、橘香の娘。常世のことを“おにいちゃん”、と慕っている。叔母に似て幼いながらも端麗な容姿をしているが、当然、その内面も──
梔 瑠々 * * 蜜柑の友人。新学期のクラス替えで早くも友達となった。明るく、端的な性格をしているが、思春期らしい悩みもあるにはあるらしく……?
河津 華 * * 常世が近所の公園で出会った少女。所謂、ジュニアアイドルをしている。だが、人気は出ず、仕事は段々と過激になっていき、学校も不登校気味。常世の容姿に目を付けて、一緒にアイドルをしてみないかと誘うが──
楠葉 紅葉 * * 常世が行き付けの図書館で、老人に絡まれているところを見付け、助け出した少女。なんでも常世が書いている本のファンだという。常世に憧れて本を書いているという少女は、常世に一緒に小説を書いてほしいと言い出して──