あらすじ
美男子・雷嵐は「怪異なんて、嘘か勘違い!」と断言し、奇怪な事件を次々と解決! そんな彼は「わたしは雷神だ!」と言い張る変人でもあり――結局、怪異はあるの? ないの?? どっちなの???
【あらすじ ※ネタバレを含みます】
主人公の杜天佑は、資産家・江家の養子になったばかりの美しい青年。そんな彼には、若い女の幽霊が憑いていた。
幽霊の正体は、江家のひとり娘であり、少し前に亡くなった杜天佑の幼馴染・江若雪。
莫大な結納金と引き換えに、養子とは名ばかりの「幽霊の花婿」となった杜天佑は、彼女に憑かれたまま日々を過ごしている。
やがて江家との縁を頼りに、杜天佑は王太子直属の機関・破迷司に職を得る。
当時、破迷司の最大の仕事は、世間を騒がせていた連続殺人事件『首吊り鬼事件』の調査だった。
しかし、事件現場付近で杜天佑の姿を見たと証言する者が複数現れ、なんと彼自身が「首吊り鬼ではないか?」と疑われてしまう!
そして本日――。
杜天佑はついに、首吊り鬼の殺人現場の第一発見者となってしまった。
第一発見者を疑うのは、犯罪捜査の基本中の基本。
上司から容疑者扱いされ、杜天佑は絶体絶命の大ピンチ!
そんな彼の前に現れたのが、自らを「雷神」と名乗る男・雷嵐だった。
雷嵐は目撃者として名乗り出ると、「杜天佑の犯行ではない」と理路整然と推理し、見事に彼の窮地を救う。
雷嵐に恩義を感じる杜天佑。しかし、一方で「神」などと名乗る男とは関わるべきではないとも考え、雷嵐から距離を置こうとする。
ところが雷嵐は、ふいにこう尋ねた。
「その女に憑かれているのか?」
雷嵐の言葉に、杜天佑は息をのむ。
彼のそばには、いつも江若雪の幽霊がいた。しかし、今まで杜天佑以外の誰も彼女の姿を視認できなかったのだ。
江若雪を視認できたのは、自分以外では雷嵐が初めてだった。
その事実に驚き、杜天佑は俄然、雷嵐に興味を抱く。
幽霊の件をきっかけに交流を深めるうちに、雷嵐も破迷司の仕事に関わっていく。
こうして、いくつかの怪異事件をともに解決した二人は、ついに『首吊り鬼事件』の真相へと迫る――!