あらすじ

――死にたくない……どうしておれが……。 刑務所の独房の中、男は震えていた。 死刑囚である彼は、逮捕され死刑判決を受けたとき、鼻歌を口ずさんでいた。犯し、奪い、殺し、好き勝手に生きてきたからだ。思い残すことはないとまでは言わないが、死刑が執行されるのを待つ間、余韻に浸るには十分な思い出がある。 そう思っていた。しかし、時が経つにつれ、体の奥底からじわじわと『死にたくない』という思いが這い上がってきた。それは次第に膨れ上がり、ある日ふと気づいた。これまでの余裕はただの虚勢だったのだと。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/03/22
  • 現在の作品不老不死の成功者