あらすじ
一目惚れでした。
そんな一言から始まるラブレターはに心を打たれ、瀧本彩陽は大学生の颯人と交際を始めた。
しかし、戦況は悪化し特攻に志願していた颯人とは会えないまま死別した。
もう、誰も好きにならない。
そう思っていた彩陽に、父親が縁談を持ってくる。
何も、事情を知らない両親に、聡史のことを言えぬまま、彩陽は見合いを受け入れた。
軍人の田沢聡史と会う日、彩陽は聡史が颯人にうり二つであることに驚く。
「颯人さん」
あり得ない、と涙する彩陽。
優しい聡史に、次第に心惹かれる彩陽。そんな彩陽に、聡史は自分が養子であることを打ち明ける。
名前も何もかも、忘れ彷徨う聡史に田沢家当主は聡史として生きることを条件に養子にしてくれたと話す聡史。
表情、優しさ、話し方。
垣間見える聡史の中にいる颯人に、彩陽は彼が颯人だと確信する。
初夜のあと、聡史の背中に大きな傷跡を見た彩陽――――。
徐々に、記憶が戻り始める聡史は、自分が颯人であると思い出した。彩陽を愛していることを思い出したものの、きっかけがつかめない。
戦争という時代の渦に翻弄された恋。
生きて再会出来た喜びを、颯人は打ち明けることができるのか?