あらすじ
夕暮れ、一軒家で発生した密室殺人。IT企業勤務の飯沼茂樹が、自宅の居間で突然息絶えた。首を押さえたまま倒れていたが、争った形跡もなく、致命傷らしきものもない。食卓には彼が準備したシチューが並び、友人たちを招いたパーティーの準備が整えられていた。
集まった五人の友人たちは、それぞれパーティー用の品を事前に送っていた。エビ、銀のスプーン、陶器の皿、テーブルクロス、そして花。だが、彼らは全員、飯沼がエビアレルギーであることを知っていたという。
一体、飯沼はなぜ命を落としたのか? そして、この中に犯人がいるのか?
探偵・黒須田真幌は、遺体のわずかな異変と、食卓に残された『あるもの』に着目する。やがて彼は静かに言った。
「これはただの事故ではない。彼は、計画的に『殺された』のです」
犯人は誰なのか? そして、凶器とは――?