あらすじ
ギルザブラッディレイン:血染めの契約
血染めの雨が、廃墟と化した山間の村を打ち付ける。冷たい風が吹き荒れ、枯れ木が軋む音だけが響く。 そこに、一人の女性、封魔術師ルミナが現れる。彼女は、かつての親友、そして今は妖魔に取り憑かれた降魔術師レイジの異変を感知し、村を訪れたのだ。レイジの体から発せられる、異様な魔力の波動が、遠く離れた場所からでも感じ取れた。
民家から、悲鳴が聞こえる。ルミナは素早く家の中へ駆け込む。そこには、目が血走っており、体が妖魔の魔力に歪められたレイジがいた。村人たちが、レイジに襲われている。レイジは妖魔の力を操り、村人を次々と襲っていく。ルミナは封魔術の護符を構え、レイジに立ち向かう。激しい戦闘が、狭い空間で繰り広げられる。ルミナの封魔術は妖魔の力を一時的に抑えるものの、完全に封じ込めることはできない。レイジの力は、想像をはるかに超えていた。
戦闘の合間、ルミナの脳裏には、レイジとの過去が蘇る。二人は、同じ師匠シエルの下で、降魔術と封魔術を学んだ同門だった。幼い頃から互いに競い合い、切磋琢磨し、深い友情を育んできた。しかし、ある事件をきっかけに、二人の道は分かれる。レイジは妖魔を滅ぼすことに執着し、降魔術のみに傾倒するようになった。一方、ルミナは妖魔の力を封じ込め、制御することに重きを置き、封魔術の道を歩むことを選んだ。
ルミナは、レイジを殺すこと、そして友情の終わりを受け入れることに苦悩する。レイジはもはやかつての親友ではない。しかし、彼の心の奥底には、まだ友情の温もりが残っていることを、ルミナは感じ取っていた。その時、一人の老人が現れる。それは、レイジの師匠シエルだった。シエルは、妖魔の力を制御する方法、もしくはレイジを救う方法を示唆する。それは、妖魔との「契約」を結ぶことだった。しかし、その契約には、大きなリスクが伴う。
ルミナは、シエルの助言を参考に、妖魔を封じるための新たな戦略を立てる。それは、レイジとの最後の決戦、そして妖魔との危険な契約を結ぶことだった。ルミナは、レイジに語りかける。友情、そして妖魔との契約の危険性について。しかし、レイジは妖魔の力に完全に支配され、ルミナの声に耳を貸そうとしない。血染めの雨が激しく降り注ぐ中、ルミナは、レイジ、そして妖魔との戦いに挑む。 ルミナは、究極の選択を迫られる。 親友を救うため、あるいは村を守るため、彼女は妖魔との危険な契約を結ぶ決意をする。 契約成立の瞬間、妖魔の力は制御され、レイジは解放される。しかし、その代償として、ルミナ自身も妖魔の力の一部を宿すこととなる。 血染めの雨は止み、静寂が村を包む。 しかし、それは、新たな戦いの始まりを告げる静寂だった。