あらすじ
僕たちはスフィンクス。高い知性を持つ、誇り高き一族だ。
最近、僕たちの一番上の兄が倒された。やったのは『オイディプス』。あの有名な『朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足」という謎かけ。それをオイディプスが解いたせいで、長男のルトラマ兄さんは崖から身を投げてしまった。
許されない。僕たちスフィンクス五兄弟は必ずこの仇を取ると決めた。
だが、オイディプスはどうやら既に死んでいるらしい。じゃあ、僕たちはどうすればいい? どうすれば、僕たちスフィンクスの名誉は守られる?
そこで僕は一計を案じた。人間の世界で『英雄』とされている奴。そいつを僕たちの『なぞなぞ』で見事倒せれば、人間たちに一泡吹かせてやれるんじゃないかって。
ターゲットも見つけた。その名は『ヘラクレス』。
「筋肉大好き!」と大声で叫び、日々筋トレに励んでいる男。まるで脳味噌まで筋肉で出来ているかのような奴だった。
天下無双の英雄とされる男。こいつならば、僕たちの敵にふさわしい。
別に、『こいつなら勝てそう』とか思ったわけじゃない。
とにかくそうやって、僕たちは戦いを挑んだ。
でも、なぜだ? なぜ、解かれてしまう?
セブン兄さん。ジャック兄さん。エース兄さん。そして僕。末っ子のタロウ。
僕たちの考えた渾身の『なぞなぞ』が、なぜかあの脳筋男に解かれて行く。
きっと何か仕掛けがあるはず。なんらかの形でカンニングをし、僕たちの裏をかいているに違いない。
手がかりはヘラクレスのおかしな動き。片足でピョンピョン跳びはね、変なポーズを取る。あの『ダンス』みたいな動きに秘密があるはず。
必ずや暴いてみせる。そして、兄さんたちの仇を取るんだ!!