あらすじ
とくに取り立てて長所もなく、ただ地味に生きてきた蔵澤家長女・千鶴に、女学校卒業を目前に縁談が舞い降りた。
相手はなんと、代々の天皇や徳川に仕えてきた名門・鳳家の嫡子、鳳 雅翔だった。
『おめでとう、幸せに』
友人や家族に見送られ、車に乗る千鶴は本家ではなく、雅翔が暮らす別邸に送られる。
戦場で数々の軍功を挙げた雅翔は、二十四歳の若さで少佐になっていた。
容姿の美しさだけでなく、優しい雅翔に千鶴は惹かれていく。
そして、次々と現れる恋敵に千鶴と雅翔の心は揺らぐ。
果たして、政略結婚で結ばれた二人に真の幸せは訪れるのか。