あらすじ
とある総合病院に勤務する小川三次と白湯小百合の二人は、敬愛する先輩で技師の不明な自殺動機を調べ始める。
不倫のほか医薬品の横流しの疑いも浮上。半信半疑のまま調べを進めると小川と同課の伊勢功による職員への強請り行為に行き当たる。
さらに伊勢は院長やその娘までも脅していた。
二人は、先輩も自殺ではなく伊勢に脅され揉めて殺されたのではと考え、密室のトリックを暴き、警察の捜査を誘導する。
やがて二人は怪しい男たちの存在に気が付く。そして小川が院内をうろつくその怪しげな人物を尾行するが、ばれて逆に脅される。
また横流し先だろう会社は法人登記をしていない上、電話番として武骨な男ひとりしか置いておらず、親友の刑事に調べを託す。
その結果、浮かんだ反社勢力が院長らを闇の色に染めて悪行をやらせている実態が見えてくる。
二人は先輩もその圧に屈し一度は悪に手を染めたものの、改心し手を引こうとして殺害されたと考えるようになる。
他方、調査の過程で白湯の父親が十五年前、母親が二年前に入院中に死亡したのは院長と娘の医療ミスによる疑いがでる。
そこで初めて白湯が院長らに強い恨みを持っている事も知る。
警察の協力も得て反社勢力や院長、事務長らの悪事は暴くことができたが、先輩の事件については行き詰まる。
困り果てた小川は一番得をした人物はと考え生命保険の存在を思い出す。
そうした中、先輩の不倫相手と妻が談笑している所を偶然目撃、そのふたりの犯行である可能性を考える。
ようやく事件の真相に近づく二人だが、小川は密室トリックが白湯の考えたトラップだと気付いて愕然とする。
小川が不明となった白湯の行方を追っていると、病院が閉院するとニュースが流れ、それこそが白湯の仇討ちなんだと悟る。
小川は苦労の末自殺の名所でその身柄を確保するが、その場に駆け付けた親友の刑事から白湯も知らない驚きの真相が明らかにされ事件は決着する。