あらすじ
人生を逆転する、すごいアイデアを思い付いた。
この世界だからこそ出来ること。俺の住んでいる世界では、「前世の記憶」って奴を持っている人間がゴロゴロいるみたいだった。そういう「転生」っていう現象が当たり前に認められている。
そんな世界だからこそ、出来ることってのはある。
墓地で清掃の仕事をしている途中、一個の墓石を見つけた。故人の名は『フィル』。偶然、俺と同じ名前だ。死んだのも二十五年前。ちょうど、俺が生まれたのと同じ年。
これは使えると思った。調べたところ、死んだフィルには『ロズリーヌ』という名前の妻がいた。年齢はおそらく九十歳を過ぎているだろう。
だからこそ、付け入る隙がある。
その婆さんに、『俺がフィルの生まれ変わりだ』と伝えてやる。そうすれば間違いなく、コロリと騙されてくれるはず。
そうすれば、この貧乏暮らしともサヨナラだ。
『転生詐欺』。そのアイデアを実行するべく、俺はロズリーヌのもとへと向かって行った。
その直後、俺は『思わぬもの』を目撃することに。
どうすればいい。そして、ロズリーヌの目的はなんなんおか。
でも、それ以上に考えてしまう。
どうして君は、そんなに寂しそうに笑うのか。