あらすじ
人に尽くしすぎては都合よく扱われる依緒と、恋愛小説を書きたいのに、誰にも恋をしたことがない今日子。
二人が高校時代に大好きだった文庫本を今日子が落とし、依緒が拾ったことをきっかけに仲を深めていく二人の、不器用な社会人百合。
東京で海外アパレルメーカーの管理部門に勤務する27歳の中谷依緒(なかやいお)は、通勤電車で隣にいた女性が落とした文庫本を拾う。彼女は依緒の行きつけのコンビニ店員、橋爪今日子(はしづめきょうこ)だったが、依緒は気づかなかった。
その日、依緒の勤めるメーカーの日本撤退が判明する。依緒は再就職活動をしなければと焦るが業務に忙殺され、ままならない。
札幌の母はチャンスとばかりに、依緒に実家に帰り、自分の友達の息子とお見合いをするよう迫り、それも依緒にプレッシャーを与えた。
数日後、仕事帰りに立ち寄ったコンビニで、依緒は今日子と再会する。
今日子は埼玉県出身の28歳で、大学の先輩が経営する広告代理店のライターをしながらフリーでも雑誌やWEBに記事を書いていた。でもそれだけでは生活が苦しいため、日中はコンビニバイトをしている。いつか「星の雫」のような恋愛小説を書くことが目標だが、実は人を好きになったことがないことがコンプレックスだった。