あらすじ
――記憶を失うたびに膨らむ空白と、他人の感情を読み取りすぎて自分の心が消えていく恐怖。
普通の学園生活を望む彼らに訪れるのは、研究施設の陰謀と、迫り来る強制的な“実験”の影。
それでも二人は、仲間と手を取り合いながら必死に抗う。念動力と読心力――それぞれが抱える代償は、あまりに大きい。けれど、何度忘れても大切な人を好きになりたい。どれほど感情が薄れても、守りたい人がいるから。
言葉が擦れ違い、涙を零しても、彼らは諦めない。何度だって自己紹介すればいい。何度だって「好き」を伝え直せばいい。
記憶と心を取り戻すために、もう一度、学園の日常を紡ぎ出す。ビターな苦しみを抱えながらも、ゼロから始まる“再生”の物語――。
果たして彼らは、奪われたものを取り返し、再び笑い合える未来を築けるのか?
これは、忘却と喪失に抗う、二人と仲間の奮闘が交錯する学園ファンタジー。短い青春の最中、絶望に呑まれぬよう、ひたむきに前を向く姿を見届けてほしい。