あらすじ
三十年前、日本で公的に霊の存在が認められた。
霊による被害事案――霊障被害(ゼロガイ)。
人を呪えば殺せる時代。
霊障被害によって夫を喪った相談者・定井百合絵(さだい ゆりえ)は窓口対応する市役所職員・枯塚語句郎(かれつか ごくろう)に不信感を抱いていた。
緩んだ服装、軽薄な態度、不真面目な口調、場違いなほどの笑顔。
しかし枯塚は百合絵に、あくまで自分を担当でいさせるよう進言する。
自分以外の担当者だと百合絵を責めるかもしれないから、と。
――気付いている? いや、そんなはずはない。まだなにも話していない。
百合絵は躊躇を呑み込むと、枯塚へ霊障被害についての相談を始めるが――……。
「女性向けマンガ原作」コンテスト用書き下ろし短編。
「ミステリー」をベースに「ホラー」「お仕事小説」「スカッと恋愛」ほぼすべての要素が詰め込まれた欲張りな意欲作。