あらすじ
19歳のアンナ、チエ、サキ。親や社会に居場所を見つけられなかった彼女たちは、若葉住宅で共同生活を始めることになる。
かつては活気にあふれていた商店街も、今では閑散とし、訪れるのは年老いた住人ばかり。市役所は駅周辺の開発に力を入れ、この街の未来に目を向けようとしない。バスの本数は減り続け、買い物にも苦労する高齢者たち。そんな中、3人はこの場所を変えようと動き出す。
商店街の店主たち、若葉住宅の住人たち——最初は戸惑い、諦めていた人々も、彼女たちの行動に少しずつ心を動かされていく。やがて、古びた街に小さな変化が生まれ始める。
それぞれが抱える過去の傷と向き合いながら、3人はこの場所に「自分の居場所」を作ることができるのか。そして、交差する想いの中で、彼女たちの関係はどこへ向かうのか——。
「これは、取り残された街で居場所を探す、3人の物語。」
【登場人物】
アンナ
ボブカットの眼鏡っ娘
19歳。スポーツ万能で活発な女の子。思ったことはすぐに行動に移すタイプで、猪突猛進気味。
7歳の頃、母親はアンナを置いて家を出ていく。残った父親は仕事が忙しく祖父母に預けられるが、祖父母も育児ができなくなり、養護施設に預けられる。
その経験から、どこかで「捨てられること」を恐れている。
アンナ➡チエ:恋愛としての好き
アンナ➡サキ:友人としての好き
チエ
三つ編みの眼鏡っ娘
19歳。内気な性格で、人と話すのがあまり得意ではなく、自分の気持ちを表に出すのも苦手。いつも一人で静かに本を読んでいる。
母親の再婚相手である義理の父親のDVがひどく、養護施設に預けられる。
母親に暴力から庇われた経験から「人に迷惑をかけないこと」を意識しすぎてしまう傾向がある。
チエ➡サキ:恋愛としての好き
チエ➡アンナ:友人としての好き
サキ
ポニーテールの眼鏡っ娘
19歳。ポニーテールにした少し茶色がかった黒髪が特徴。常に客観的に物事を見る傾向があり、三人のまとめ役。
幼少期に家族を交通事故で亡くし、親戚の家を転々とした結果、最終的に養護施設に預けられる。
居場所ををたらい回しにされた影響で「自分の居場所は自分で作る」という強い意志を持つ。
サキ➡アンナ:恋愛としての好き
サキ➡チエ:友人としての好き