あらすじ
退魔一族の末裔である少女、刀間夢月。
父から廃業を告げられた夢月は、退屈な日常で剣術の腕を持て余していた。
今の夢月の癒しは、親友の完璧お嬢様である久遠ひかりとの秘密の稽古。
そんなある日、夢月はひかりの様子がおかしいことに気づく。
「どうしてわたしを拒絶するの……? わたしはこんなに、夢月のことが好きなのに……っ!」
怪物めいた変貌を遂げるひかり。
それを見て、夢月は思う。
――あれがひかりじゃない化け物なら、私が斬ってもいいんじゃないか?
※本文は完成しているため、完結まで毎日12時投稿の予定です。
あらすじ(※ラストまでネタバレあり)
======
退魔一族の末裔である少女、刀間夢月は退屈な日常で戦闘技術を持て余していた。
夢月は完璧お嬢様の久遠ひかりと日課の立ち合いを行うが、それはひかりの姿をした怪物だった。ひかりに成り代わり自身を「ハッカー」と呼称する怪物を、夢月は「ヒカリ」と呼ぶことにする。ヒカリは「ひかりは夢月が好きだから悩んでいた」「自分の目的はひかりと同じ」と告げる。夢月はひとまずヒカリを受け入れ、生体スーツに変身した彼女をまとい、ハッカーとなったクラスメイトの影井を倒す。
ヒカリに押し切られる形で同棲を始めた夢月は、彼女を通じて自分の知らないひかりのことを知っていく。ヒーローとして活動を始めた二人はハッカーの耀輝煌綺を追い詰めるが、耀輝は掃除屋を名乗る少女、黒銀紫苑に殺されてしまう。ヒカリも駆除対象と告げる紫苑に、夢月は街に潜む殺人鬼を倒すまでの停戦協定を持ち掛ける。
紫苑の「人と怪物が共に寄り添う未来などありえない」という言葉に悩むヒカリ。夢月とのデートの途中、駅前で突然メタルバンドがゲリラライブを行う。アルビノのボーカリスト、護奏アリサとの空中戦の中でヒカリは彼女に自分を重ねるが、アリサは紫苑に撃ち落とされてしまう。失意のヒカリへと、殺人鬼から両親への拷問を示唆するメールが送られてくる。
夢月とヒカリは殺人鬼「スプラッター」と対峙し、目の前で両親をハッカーに変えられたヒカリは、夢月に「もう自分たちのような化け物と関わるな」と言い残して単身でスプラッター討伐に向かう。夢月は自分がひかりに恋していたことに気づき、ヒカリを失わないために戦場へと向かう。夢月とヒカリ、そして紫苑は協力してスプラッターを打ち倒す。夢月とヒカリは暫定的に紫苑から見逃され、二人は夜のホテル街へと消えていく。
朝帰りを決めた夢月とヒカリは、かつてひかりが消えた校舎屋上へと赴いた。夢月は彼女の名を呼び、この夢が醒めないように口づけた。