あらすじ
気が付けば、髪の毛が伸びていた。私たちは人形なのに。普通は髪の毛が伸びるなんてありえない。
これは危険だ。私たちは無害な雛人形。それなのに、こうして髪の毛が伸びてしまっては『呪いの市松人形』と同類だと思われてしまう。
違う! 違うんだ! 私たちは何も悪くない!
だが、悲しいことに気付かれてしまった。この家に住む『親子』は、私たちの髪が伸びてきていることに警戒し、その裏にある事実を探り始める。
「実はこの家、事故物件だったんだ。前に住んでいた人が殺されたらしくて」
一家の父親が語った事実は驚愕をもたらす。この家の住人だった女性。『市松人形を専門で作る人形師』は、この雛壇の置かれた部屋で命を奪われたという。
そして部屋には謎めいた痕跡。彼女の手元にあった市松人形は、なぜかすべてが髪の毛をばっさりと切り落とされていた。
「その女性の怨念が、人形たちの髪を伸ばしているのかもしれない」
これは、謎を解かねば助からないのか。殺された女性の怨念が何かを伝えたがっているのか。それを解けば、髪の毛が伸びるのを止められる?
考えろ! 考えろ! 呪いの人形と思われないために。この殺人事件の謎を!