あらすじ
世界は永遠に夏となり、灯りは消え、静けさを取り戻していた。
「レナ! 今日も朝までアニメ観よー!」
「ダメだよ。明日も学校があるんだから」
明るさと元気が取り柄の『ミウ』は、お喋りが好きで身体を動かすことが得意。旧文化映像(ドラマ・アニメ)を好み、何よりも海が大好きな少女。
清楚で大人しく知的な『レナ』は、あまり自分から話すことはなく、いつも古めかしい小説本を嗜む。料理が得意で、常にミウを支え続ける良妻賢母。
同じ家で生活を共にする二人の女子高校生は、誰もいない街に暮らし、誰もいない学校へ通い、ときには海で泳ぎ、家に帰ればたわいのない話をして、もちろん勉強も行い、同じ湯船につかり、同じベッドで一日を終える。ただそれだけの日常を送る。
衣食住は保証され、生活の一切にお金は掛からない。どんなことをしようとも罪にはならない。すべては二人だけの自由。誰にも邪魔されることのない、二人だけの世界。
そのかわりに、唯一課せられた『ルール』がある。それは、一日の終わりに必ずレポートを書いて遺すこと。
ミウとレナは、二人ぼっちの世界で楽しい毎日を送る。
すべてが終わる、そのときまで。