あらすじ

ひな祭りに特別な思い入れを持たない「私」は、友人・雪姫から「ひな祭りだから」と遊びに誘われ、戸惑いながらも同行する。春の装飾で溢れる商業施設を訪れるが、ひな祭りを前面に出した催しはほとんどない。バレンタインデーやハロウィンのような華やかさとは対照的な、ひな祭りの控えめな存在感に、「私」は気づく。 雪姫と共に、商業施設内でひな祭りの痕跡を探す「宝探しゲーム」のような時間を過ごすうち、「私」は、ひな祭りが家族で静かに祝う、内向きの祝祭であることを感じ始める。結局、見つけたのはスーパーマーケットに並ぶ、ありふれたひな祭り関連の商品だけだった。 しかし「私」は、この探索の過程そのものに価値を見出す。雪姫との「宝探し」は、ひな祭りという、普段意識しない存在に真剣に向き合う、特別な体験となった。それは、他のイベントでは味わえない、ひな祭りならではの静かで奥ゆかしい時間。 「私」は、雪姫との絆を深めると共に、ひな祭りに対する新たな認識を得て、自身の成長を実感する。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/03/03
  • 現在の作品春霞の向こう側、ひな祭りの小さな宝物