あらすじ
隣人の三浦さんから「春がくたびれた」と聞かされる。最初は冗談だと思うが、桜の咲き方がまばらで、春が元気をなくしているように見える。三浦さんの提案で、主人公は窓を開けて「春さん、お疲れさまです」と声をかける。すると、翌日から桜が咲きそろい始め、春が活気を取り戻した。
しかし、春は元気を出しすぎ、今度は花が咲き乱れすぎる異常事態に。「そろそろ落ち着いてもいいんじゃないか」と再び春に語りかける。すると、風が静まり、季節は穏やかになった。
安心したのも束の間、三浦さんは「次は夏の番だ」と言う。夏が暴走しないよう、「ほどほどに」と声をかける。遠くで鈴虫が鳴き始めたのを聞きながら、今年の夏を案じるのだった。