あらすじ
かつて、魔を狩る者だった。
かつて、"人間"だった。
皓月 響 は、九条家という名門に生まれながらも"妾の子"という理由で虐げられ、ただ剣を振るうことでしか己の価値を証明できなかった。
そんな彼女に下された命令。
──「壊血の魔女・アメリアを討て」
それは、血を与えた者すべてを狂わせ殺す、"決して眷属を作ることができない魔女"。
しかし響は敗れ、魔女の血を受け──半魔として生まれ変わる。
本来なら、彼女も狂い果てて死ぬはずだった。
だが、響は生き残った。
「あなたは、私のはじめての"眷属"よ」
「お前のせいで、私は……!」
憎しみから始まった関係。
囚われ、弄ばれ、すべてを奪われたはずだったのに。
アメリアの指が響の頬を撫でるたび、彼女の声が耳元で囁くたび、
心の奥に染み込んでいく、"温もり"に気づいてしまう。
九条家では"いない者"として扱われた彼女を、アメリアだけが"響"として見てくれた。
「愛しい響、もうあなたを離さないわ」
──血に堕ちた戦士と、孤独な魔女の、永遠に離れることのできない共依存の物語。
最初は"戦い"から始まり、"関係"はゆっくりと深く絡み合っていきます。
戦場で生まれた絆が、いつしか逃れられない執着へと変わるまで──どうかお楽しみください。