あらすじ
ブルガリス帝国の南に位置するフローレス公爵領には、昔から国中で“フローレスの奇跡”と称される7色の花弁を持つ『ヴィオルナ』通称“妖精花”が、あちらこちらに当たり前のように、それは美しく咲き誇っていた。しかし、第5代領主マシェルが手掛けた“近代農耕地への大改革”の際、全ての『ヴィオルナ』を刈りつくしてしまったことにより、瑞々しかった大地は、あっという間に灰茶色の世界へと一変してしまう。
この急激な”異変“になすすべもなく困り果てていた領主・領民のところに、
突如大地豊穣の神ヘレボルスが現れた。そしてヘレボルスは彼らに”ある言葉“を告げるのだった・・・。
この物語は、大地豊穣の加護の花であった”妖精花“を、無知故に根絶やしにしてしまったフローレス領の人々の後悔と絶望、そして再興までの物語である。
フローレス領では、“ヴィオルナの悲劇”から200年後、第13代領主オルレアンとその妻アンジェリカの間に、大地豊穣の神ヘレボルスの予言通り、希望の光となる公爵令嬢シャルロットが生まれた。しかし彼女には誰も触れることができなかったのである・・・。