あらすじ
裏社会で凄腕の運び屋として名を馳せるシリルの許に、あるとき国家の中枢から依頼が舞いこんだ。
『あるもの』を王都へ運んでほしい。だが、運搬物の引渡し場所として指定された研究所は、何者かによるテロ攻撃を受け、壊滅させられたあとだった。
その事故現場で、シリルは一体のヒューマノイドと出逢う。
「私を、王都へ運んでください」
みずからにかけられた保険金を担保に任務の遂行を要求するヒューマノイド、リュークを連れ、シリルは王都を目指すこととなる。
美しい容姿。高性能の人工知能。シリルとの旅を通じて様々なことを学んでいく中で、リュークは次第に『心』を育ませていく。そのリュークを略取しようと目論む者こそ、王室管理局の長、ケネスだった。
リュークには、国家の根幹を成すとある管理システムの掌握に必要な、『鍵』の役割が課せられていた。
民間軍事組織を雇い入れ、その権利を剥奪せんと目論むケネスによって次々に仕掛けられる攻撃の中、リュークはついに敵の手に落ち、囚われの身となる。
リュークを救い出すため、シリルは敵陣へと乗りこんでいく――