あらすじ
【簡単なあらすじ】
あらゆるエンタメが『ほとんど』実現可能となった現代。
ある日、ユーレイが見えるようになった少年――望内コモンが、死者のよみがえる近未来都市で、ユーレイに憑りつかれた人間を殺し、大事な仲間たちを失いながら、それでも残酷な世界を生き残ろうとする物語。
【長いあらすじ】
万能変換素粒子――”遺電子„の回収。
それは、このあらゆる都市機能を電子化された時代を生き、そして維持する人間にとって、もはや絶対に学ばなければならない必修科目となっていた。
死んだ人間は生き返らない。
どれほど科学技術が発達した23世紀でも、それは変わらないが、この世のほとんどのエンタメが実現可能となった世界。
ある日、『エンタメ主義者』の不良少年――望内(もちうち)コモンは、交通事故を境に黒い靄のような存在『ユーレイ』が見えるようになった。
どうやら脳に埋め込まれたチップが誤作動を起こしたのか、本来見えるはずのないものが見えるようになったのかもしれない。
もともと『モブ1』と嘲られ、周りの不良からこき使われてきた人生だ。
それが、ユーレイを見ることができるようになってから大量の遺電子を見つけられるようになり、彼のモブ人生はまさにバラ色の主人公へと押し上げていた。
しかし、いくらユーレイの存在を声高に叫んでも、所詮はレアリティ☆1のモブ。
科学技術が発達したこの街で、オカルトの存在を真剣に取り合ってくれる人は誰もいないばかりか。
いきなり急成長を遂げたコモンを妬み、不正していると、クラスメイトから犯罪者のような白い目で見てくる始末。
――そんな不条理で退屈な人生を送っていたある日、彼に転機が訪れる。
都市で異常な【電波障害】が起き、突然苦しみだした通行人たちが突然、狂ったように人を食べだした。
その日を境に、『誰もが幸福を享受できる時代』という楽園神話は崩れ、トウキョウどころか、世界は死者がよみがえる荒廃した終末世界へと一変した。
都市機能のほとんどは、電気に依存している以上、遺電子がつかえなければ、何もできない。
既に法や秩序は崩壊の兆しを見せ、街には目を青白く光らせる異形の屍が蠢いていた。
それどころか、頼みの綱である電脳世界に潜るための世界規模のネットワーク『GARDEN』にもアクセスできない。
電気がつかえない以上、旧文明に立ち戻るしかない。
しかし、いまのトウキョウにはユーレイがあふれかえっており、感染源もわからない。
そしていつだれがユーレイに憑りつかれるかもわからない現状で、最初の大災害を生き残ったコモンは、この狂った世界を生き残るため、多くの頼れる『仲間』や『ヒロイン』を集め、己の『霊感』を頼りにサバイバルを開始する!