あらすじ
貴方は、この世の全てを知りたいだろうか?
少しでもそう思うなら、貴方は知ることの不幸を知らないのだろう。
貴方が幸せなのは、「知らない」から。
人間という生物は、貴方が思うよりはるかに醜いのだ。
―――――――――――――――――――――
この話を読み終わった人間は、こう思うはずだ。
これは小説と言えるのだろうか、と。
たしかに、言いたいことは分からないでもない。
あの文章が物語に成るには、少し想像力が必要なのだ。
では、読み終わった人間のために、こんな質問をしてみようと思う。
少しでいいので、考えてみてほしい。
……そんなつまらない顔をするな。
小説が面白くなるのは、ここからだから。
「この小説の舞台が、地球ではなく、地球に限りなく酷似した別の惑星だとして、その星に貴方は移住したいですか?」
さあ、考えろ。
それが、人間という動物に与えられた権利なのだから。
……え、私?
もちろん、喜んで移住しますね。